[Y]マッドマックス 怒りのデス・ロード〜ゆずまろん映画論
久々のジョージ・ミラーのキレっぷりが楽しめました。
27年ぶりなんですね〜マッドマックス。ついに復活です。
半年くらい前にYouTubeで予告を見つけたときには鳥肌が立ちました。
低予算で荒削りながらガンガンと突進してくる迫力のあった前シリーズ
・・・といっても2作までですが(笑)
その荒っぽさに人間離れしたスケールの大きさを加えた予告映像
なんとも胸を熱くさせてくれました。
さて、ふたを開けてみると〜
マッドマックス 怒りのデス・ロード
原題 「Mad Max Fury Road」
監督:ジョージ・ミラー
音楽:ジャンキーXL
主演
マックス(マクシミリアン)・ロカタンスキー:トム・ハーディー
フュリオサ大隊長:シャーリーズ・セロン
イモータン・ジョー:ヒュー・キース・バーン(1作目の悪役トゥー・カッター役!)
あらすじ
核戦争で放射能に汚染された世界。
元警官のマックスは家族を失い、そして生きるために犠牲にしてきた
人達の幻影に追われるように、ただ生きる衝動のみで彷徨っていた。
そこに表れた武装集団につかまり、「シデタル」という街へ連行される。
そこでは放射能に汚染され、病魔に冒された者たちが
狂信的な宗教で支配された街だった。
支配者イモータン・ジョーは巧みに宗教を利用して、
貴重な植物を栽培したり、他の街と交易を行っていた。
拉致されたマックスは、自分の愛車を奪われ、
住民の輸血袋としての役割を強制されていた。
そんな中、女性戦士フュリオサが「シデタル」と交易を行う街へ向かう
と見せかけ逃走を図る。
逃走に利用する戦闘タンカー「ウォータンク」には
イモータン・ジョーに奴隷にされた女達も同乗していた。
怒りに燃えるイモータン・ジョーは大軍を率いフュリオサの追跡を始める。
その追跡にマックスも巻き込まれるが、何とか逃走に成功する。
同じく砂嵐のトラブルで立ち往生してるフュリオサの一団と遭遇する。
反目し合いながらも自由を求めて
マックスとフュリオサの一団の逃走劇が始まる。
感想
マッドマックス 怒りのデス・ロード
めっちゃ楽しめました。
さすがシリーズの生みの親。
このシリーズを知り尽くしています。
しかし、前シリーズとの関連はあまり感じられませんでした。
世界観は3作目のマッドマックス・サンダードームが一番近いですが、
マックスの愛機「V8インター・セプター」は健在ですし。
前シリーズの世界では物資の不足で、銃火器も貴重品扱いでした。
2作目では、敵のボス「ヒューマン・ガス」は
拳銃の弾をさぞ大事そうにあつかってました。
しかし、今回は銃は使いまくりの爆弾も使いまくり(笑)
まるでアクションを派手にするものは何でもありの
リミッターをはずしまくったた設定になってます(笑)
最近流行のリブート作品と捉えた方が精神的に良いかもしれません。
そのリミッターを外したぶん、これでもか!
とド派手なアクションをたたみかけて来ます。
前シリーズファンにも懐かしさを感じさせる
「V8インター・セプター」や「武装したウォータンクローリー」
は大興奮です。
終盤の大チェイスで、吸気口に燃料を口で吹きかけて加速させての
両車のスピードバトルはなかなかのファンサービスでした(笑)
その他の個性的な車のデザインが目を引きます。
全体がアンプの塊のトレーラーなんかロック好きにはたまらんです。
トレーラー後部には太鼓をドコドコ鳴らしながら、前方では炎をまき散らす
ギターをかき鳴らすシーンは爆笑必至の格好良さ!
バカバカしさもここまでやってくれれば素晴らしいとしかいえません(笑)
ストーリーや、リアリティーを決してこの映画に求めてはいけません。
怒濤のような迫力に身を任せるのがこの映画の楽しみ方です。
3部作ということですがこのテンションを維持して欲しいですね。