[Y]映画「ヒッチコック」〜ゆずまろん映画論
前から気になっていたのですが、TSUTAYAでレンタルして鑑賞。
ヒッチコック作品を貪って鑑賞していた頃のワクワク感を思い出しました(^_^)
ヒッチコックファンは超おすすめ!
知らない人は、夫婦とは?というキーワードで見ると楽しめると思いますよ!
監督:サーシャ・ガヴァシ
脚本:ジョン・マクラフリン
音楽:ダニー・エルフマン
主演
アルフレッド・ヒッチコック:アンソニー・ホプキンス
アルマ・レヴィル:ヘレン・ミレン
ジャネット・リー:スカーレット・ヨハンソン
2012年アメリカ制作
【あらすじ】
「北北西に進路を取れ」の公開を迎え、次回作の構想を練るヒッチコック。
映画会社や、ヒッチコックの仕事の片腕であり妻であるエルマの反対を押し切りシリアルキラー(連続殺人犯)エド・ゲインをモデルとした原作「サイコ」の映画化の思いに取り憑かれるヒッチコック。
一方、主演女優に入れ込むヒッチコックに孤独感を募らせる妻エルマは仕事仲間に脚色を依頼され、その孤独感から逃れるためにその仕事に没頭する。
そんな妻に不倫の妄想を膨らませるヒッチコック。同時にエド・ゲインの幻影や、題材に不満を持つ映画会社からのプレッシャー追われ、彼の仕事ぶりは狂気に似た様相を呈してくる。
結果、映画の試写での評判は散々・・・アルマとの関係も危うくなるが、
ヒッチコックの自分へ対する愛を確認したアルマはその辣腕ぶりを発揮しヒッチコックの片腕の役を見事に果たし、名作「サイコ」が誕生したのだった。
【感想】
アルフレッド・ヒッチコック・・・
往年の映画ファンにとっては知らない人はいない映画監督ですね〜
サスペンスの神様との称号持ついている位ですから。
ストーリーを構成するサスペンス技法もそうですが、撮影テクニックも優れた監督で、さりげなく且つインパクトのあるシーンも楽しみの一つでした。
私も、映画監督を目指していた頃はむさぼる様にヒッチコックの映画を観ましたね〜
映像の専門学校に進んだときは、ヒッチコック研究というゼミを受けたり・・・
懐かしいですね〜
数々のヒッチコックの研究書も出ていますが、
かなり厚手の名著「映画術」も書店で見つけて速攻で買いました(笑)
その著者で映画監督のフランソワ・トリュフォーがこれまた生粋のヒッチコックマニアで、本人もうならせるほどの分析を披露してくれていました。
映像を目指す人には必須の教科書ともいえますね。
本題に戻ると、ヒッチコックファンの私にとってはこの映画は隅から隅まで楽しめる映画でした。
あるある発見の楽しみもありましたし、アルマとヒッチコックの関係はなかなか興味深く、アルマがここまで制作に携わっていたのかという驚きもありましたね。
やはり、所は変われど妻は強し・・・です(笑)
「成功者の」という意味ですからね(笑)
ジャネット・リー役を私の大好きなスカーレト・ヨハンソン嬢が演じているのも嬉しかったです。
アンソニー・パーキンスのマザコンぶりも笑えました。
本筋から外れますが、脚本家ジョゼフ・ステファノ役を
ラルフ・マッチオが演じているのが驚きでした!
あの「ベストキッド」のつぶらな瞳のラフル・マッチオ・・・ 随分と見ない間に変わってしまったな・・・と(笑)
ヒッチコックを知らない世代の人達には、ショービジネスという華々しい世界で活躍する夫婦像・・・
たくさんの魅力や誘惑を乗り越え、夫婦関係を維持する秘訣を発見出来ると思います。
なにはともあれ、さすが名優アンソニー・ホプキンスです。
パロディかとも思えるヒッチコックの演技は素晴らしかったです。
出来れば日本語吹き替えは熊倉一雄にして欲しかった(笑)